トースト以上、料理未満のちょうどよさ
「クロワッサンのクロックマダム」
クロックマダム」ってご存知ですか?フランスのカフェなどで、「クロックムッシュ」と並んでメニューに載っているのを見たことがある、あるいは召し上がったことがある方も多いことでしょう。
「クロック」は「パリパリ、カリカリと音がする」というような意味で、クロックムッシュはチーズとハムを挟んでカリッと焼いたホットサンドのようなもの。もともと「ムッシュ」のほうが最初に誕生したようで、20世紀の初め頃にパリのラピュシーヌ大通りにあるカフェで誕生した、と言われています。パンとチーズで作るシンプルなレシピのほかに、ベシャメルソースを塗ってより食事風に仕上げる作り方もあって、チーズやハムの種類によって味も少しずつ変わります。
「クロックマダム」は、この「ムッシュ」に目玉焼きをのせたもの。目玉焼きの形が女性の帽子のように見えることから「ムッシュ」に対して「マダム」と呼ばれるようになったという説もあるようです。そう聞くと、パリのマダムたちが街角のカフェで、ナイフとフォークを使って上品にクロックマダムを食べている姿を想像してしまいますよね。
一般的には、パン・ドゥ・ミ(食パンのように中がふんわりした食感のパン)を使うことが多いクロックマダムを、今回はクロワッサンでアレンジしました。 「クロック」(カリカリ)というよりはサクサクと軽やかな食感になりますが、バターをたっぷり使ったクロワッサンで作ると香りが豊かで味わいもリッチ。
生ハムを使っていますが、フランスで「ジャンボンブラン」と呼ばれるモモのハムやロースハムなど、お好みのハムを使ってもOK。 目玉焼きはお好きな焼き加減でいいと思いますが、黄身をとろ〜りと仕上げると、ソースがわりになってコクが出るし、全体の味がまとまります。 今回は、最後に「追いチーズ」をかけさらに贅沢かつ華やかに仕上げました。
食べ応えがあるので、気合を入れたい朝やブランチに、あるいは、サラダや温野菜を添えたら、素敵なランチプレートにもなります。

渡辺 麻紀Maki Watanabe
料理家。レシピ提案を担う「L’espace Makiette」主宰。
大学在学中よりフランス料理研究家のアシスタントを務める。
「ル・コルドン・ブルー東京校」勤務等を経て渡欧。フランスとイタリアで料理を学び、帰国後は料理家として雑誌やテレビなどで活躍するほか、企業へのレシピ提案も行う。素材のおいしさや美しさ、料理の香りなど、味わいはもとより「食」の喜びを伝える。『おつまみとお酒のマリアージュ』(池田書店)『新キッシュ 手間も時間も1/3で作れる』(文化出版局)など著書多数。「ピカール」の日本初の公式アンバサダーも務める。
Les conseils de Picard ピカールの知恵
チーズの選び方
チーズは2種類使っておいしさアップ。加熱するとなめらかに溶けるタイプを断面にのせて焼き、仕上げにかけるチーズには、旨味のある熟成タイプを使うのがおすすめ。

Ingredients 🍽材料(2人分)

- Picard クロワッサン2個(表示通りに解凍調理する)
- Picard ベシャメルソース10個(表示通り解凍調理する)
- スライスチーズ(エメンタールなど)4枚(40g)
- 目玉焼き2個
- ジャンボン・ド・バイヨンヌ4枚(表示通り解凍しておく)
- ミモレットやコンテなど、好みのハード系チーズ適量
La recette pas à pas 作り方
STEP 01 クロワッサンを切る

上から3分の1ほどのところで横に水平に切る。
STEP 02 ベシャメルソースをのせる

切り口を上にして天板に並べ置く(上部は裏返して置く)。上面が水平にならない場合は、リング状にしたアルミホイルの上に乗せて調整するとよい。それぞれにベシャメルソースをのせる。
STEP 03 スライスチーズを1枚ずつのせる。

STEP 04 焼く

200℃に予熱したオーブンか高温のトースターに入れ、チーズが溶けるまで焼く。
STEP 05 断面を上にして半分ずつのクロワッサンを重ねる

下になる方にジャンボン・ド・バイヨンヌをのせ、その上にもう片方をのせる。
STEP 06 一番上に目玉焼きをのせる。

STEP 07 チーズをすりおろす。
