ムール貝をフランス流にとことん楽しむ!「ムール・フリット」とは?おいしい食べ方

ムール貝をフランス流にとことん楽しむ!「ムール・フリット」とは?おいしい食べ方

ムール貝が出てくる料理といえば、日本ではパエリアやパスタを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。艶やかで漆黒色のムール貝が添えられた料理を食卓に並べると華やかでリッチな気分になるので、特別な時やレストランで食べることが多いですよね。一方、フランスでは日常的に、そしてカジュアルにムール貝の料理を楽しんでいます。今回は、そんなフランスの定番食材、「ムール貝」のおいしい食べ方を紹介します。

フランス人はバケツ一杯食べるというムール貝 人気の秘密は?

大西洋に面した海の近くでたくさんとれるムール貝は、初夏から12月までが旬と言われています。その時期に収穫されたムール貝は、身が大きくてプリプリ!特にノルマンディー地方など漁師が多い地域で人気があり、バケツ一杯に入ったムール貝を食すのはフランス国民にとって一般的なことなのです。フランス国内でのムール貝の浸透ぶりは、ムール貝専門店があるほど。なお、ベルギーに本店を持つ「レオン・ド・ブリュッセル」は、ムール貝の専門店として有名です。この店はパリ市内にいくつか店があり、日本のファミレスのようなカジュアルな雰囲気のお店です。フランス人にとって、ムール貝は身近な食材で、バケツ一杯のムール貝に驚く人がいないほど、フランスの食生活でなくてはならない存在なのです。

フランス流の食べ方の定番は白ワイン蒸し「ムール・フリット」で楽しむ

フランス流・ムール貝の白ワイン蒸しは、ムール貝を大鍋にあけ、スライスしたニンニクと白ワインで豪快に蒸し上げて調理します。家庭ではお家のテラスで男性がふるまうなど気軽に調理されているのが特徴です。
白ワイン蒸しといえば、ビールやワインとよく合う「ムール・フリット」という定番料理が親しまれているのはご存じでしょうか?ムール貝の白ワイン蒸しとフリット(フライドポテト)が一緒に提供されるのがムール・フリットです。

ムール・フリットは、もともとはベルギーの代表的な料理です。魚が収穫できない冬の時期に、家庭でフライドポテトに似た食べ物を主として食べる習慣が広がり、その付け合わせにムール貝を食べていたことがルーツです。ムール・フリットは、バケツ一杯にたっぷり入ったムール貝と一緒に、フリットを食べるのが定番。バケツ一杯のムール貝を食べるなんて、日本では考えにくいですよね。ですが、ムール貝の旨みがたっぷりと詰まったスープにフリットを浸しながら食べるのが格別においしいのです!

フランスの一般的なレストランでは、ムール・フリットの代表的メニュー、白ワインで蒸したマリニエール(marinière)やクリーム(crème)が食べられます。さらにムール貝専門店では、10種類以上の中から好きな味付けのムール・フリットを選ぶことができます。鮭やチョリソー、プロヴァンス風のトマト、チーズのロックフォールなどさまざまな具材との組み合わせが楽しめるのが醍醐味! なお、付け合わせのフリットはお代わり無料のお店もあるのだとか! ムール貝を汁ごと味わってほしい思いが伝わりますね。

ムール貝の食べ方のコツ!フランス人はこう食べる

ところでムール貝を手早く食べる方法を知っていますか? ムール貝の殻をトング代わりにして、別のムール貝の身をつまみ出すようにすると食べやすいのです! プリプリのムール貝は、ニンニクの風味とムール貝の旨みが凝縮されて、ワインやビールのお供にぴったり。フリットのほか、パンを付けて食べることもあるそうです。

ムール・フリットを自宅で楽しむ方法

日本で気軽にムール・フリットを楽しむにはどうしたらいいのでしょう?もちろん新鮮なムール貝が食べられたら一番ですが、日本ではなかなか手に入りにくい食材ですよね。いつでもおいしいムール貝を食べたいときは、冷凍のムール貝を使うと便利です。フライドポテトを添えれば、思い立ったらすぐにムール・フリットを味わえますよ。

フランスの豪快なムール貝の食べ方を紹介しました。ムール・フリットは、気軽なうえに汁ごと旨みが味わえて絶品です!スープに浸しながら食べるフライドポテトも新鮮なので、是非試してみてくださいね。


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