リンゴがおいしい季節がやってきました。今回紹介するのは、Picardの「タルト・タタン」。タルト・タタンの歴史やアップルパイとの違いなど、知ればよりタルト・タタンに愛着が持てるトリビアをお届けします。
失敗から生まれたフランス菓子「タルト・タタン」
タルト・タタンが誕生した由来からお話ししましょう。いくつかの説がありますが、すべて失敗から生まれたフランス菓子だと言われています。ホテルで働くステファニーがリンゴのタルトを作るときに、型に生地を敷かずにリンゴだけを焼いてしまったという説や、炒めすぎて失敗したリンゴをカバーするために生地をのせてそのままオーブンで焼いてみたという説などさまざまです。生地を上にして焼いたタルトをひっくり返してみたら、おいしそうに出来上がったことから「世界最高の失敗作」と言われているのだそう。
アップルパイにもリンゴが使われていますが、リンゴを炒めて焼き上げるタルト・タタンに対して、アップルパイはリンゴを煮詰めてジャム状にしたり、生のリンゴをスライスして焼いたりなどリンゴの焼き方のバリエーションが豊富なのが違いです。また、アップルパイはイギリスが発祥、タルト・タタンはフランス発祥となっている点も異なっています。
フランス産のリンゴがたっぷり入ったPicardの「タルト・タタン」
Picardの「タルト・タタン」は、カラメリゼしたリンゴをサブレ生地にたっぷりとのせたタルトです。添加物の使用を最小限におさえ、原材料もフランス産のリンゴにこだわっているのが魅力。
箱から出すと、まんまるのタルト・タタンが顔を出しました。くし型にカットされたリンゴがぎっしりと敷き詰められているのがわかります。
さっそくオーブンで温めてみましょう。天板にクッキングシートを敷き、内袋から出したタルトをのせ、180℃に温めたオーブンの中段で約30分焼きます。
焼き上がったら室温に5分ほどおいて、少し粗熱を冷ましてからいただくのがおすすめです。
リンゴの酸味と甘みのバランスが見事!
オーブンで焼き上げている間から、リンゴの甘酸っぱい香りが部屋中に漂ってきました。隅々までカラメリゼされたリンゴは、すき通った黄金色をしていて、とてもおいしそう。丁寧に、そしてぎっしりと積み重ねられています。
大きなタルト・タタンはアツアツの状態は柔らかくてほろほろと崩れて食べやすい。一方、少し冷めたかな?というくらいだと、リンゴが少しかたまり、安定するので、カットした時の断面もスパッと美しくなります。
口へ運ぶと、甘酸っぱいリンゴとサクサクとしたタルト生地のバランスが見事。甘さや酸味が尖りすぎていないので、さっぱりした後味。なによりも、ずっしりとのっているリンゴが贅沢な気分にさせてくれます。
ホイップをたっぷり添えてマイルドさをアップしてみても
おすすめのアレンジは、砂糖を少し控えめに加えたホイップクリームのトッピング。リンゴの酸味や甘みにマイルドさが加わり、コクがでます。
このほか、温かなタルト・タタンにひんやりとしたバニラアイスを添えてみたり、カスタードクリームと一緒に食べてみるのもおすすめ。来客時のちょっとしたデザートにうってつけです。
Picardの「タルト・タタン」は、バランスのとれたリンゴの甘酸っぱさを存分に堪能できるタルトです。タルトの上にずっしりとのったリンゴを頬張る、贅沢なひとときを味わってみてくださいね♪